第95回 「お米のパワーを見直そう


稲穂   気がつけばもう九月。厳しい夏から少しずつ秋の気配を感じるようになりました。もうしばらくしたら、稲が重そうに頭を下げ、収穫の時期を迎えますね。そこで今回は、収穫の時期を前に、お米について考えます。

「炭水化物は太る。」お米を食べると太りやすいという間違った考えをお持ちの方はいらっしゃいませんか?決してお米そのものは太る原因にはなりま
                   せん。

  お米の主成分は脳や体のエネルギーになるアミロース、およびアミロペクチンというデンプン、つまり炭水化物で構成されています。その他に、筋肉や血液などの体の基本を作るたんぱく質や亜鉛などのミネラル類や食物繊維も含まれています。お米に含まれるたんぱく質は、他の穀類に比べると、非常に栄養価が高いとされています。最近では「炭水化物抜きダイエット」と称した主食抜きで野菜やおかずのみの食事をする人もいますが、それではエネルギーは補えず血や筋肉を十分に作ることができません。また、お米そのものには塩分やコレステロールは含まれておらず、体内に入ると食物繊維と同じような働きをする難消化性デンプン(レジスタントスターチ)が多く含まれていますので、生活習慣病などの予防に有効であると言われています。

  パンや麺類が「粉食」なのに対し、お米は「粒食」です。食べる際には、咀嚼(そしゃく)が多く必要になります。そのためお米の消化・吸収は緩慢となり、インスリンの分泌をあまり刺激しません。しっかり噛むことで脳が活性化され、唾液の分泌が多くなるため虫歯予防にもつながると言われています。