第94回 「夏風邪にご用心!!
夏かぜ?
 
  実は医学的には「夏風邪」という言葉は本来存
在せず、冬にかかる一般的な「風邪」に対して、
夏にかかる風邪を慣習的に「夏風邪」と呼んでい
ます。いずれにしても、風邪はウイルスがのどや
鼻の粘膜などから侵入することで罹患する病気で
す。

   風邪の8090%はウイルスの感染が原因で起こりますが、そのウイルスの数は200種類以上あると言われます。多くのウイルスは寒くて乾燥した環境を好むために冬に風邪が大流行しますが、なかには暑くて湿度が高い夏の環境を好むウイルスもいます。エンテロウイルスやアデノウイルスがその代表で、胃腸障害を引き起こすことが多い夏風邪の原因となっています。赤ちゃんや老人などのもともと抵抗力が弱い人がかかりやすいのですが、若い人でも、暑さによる疲労や食欲不振、寝不足などの体調不良状態になると免疫力が低下し、夏風邪にかかりやすいので注意が必要です。

   予防法は冬風邪と同じで、ウイルス感染を防ぐための手洗い・うがいを心がけることが大切です。また、体を冷やし過ぎないこと、暑くてもバランスの良い食生活を心がけること、夜更かしなどで生活リズムを乱さないことなど免疫力を低下させないよう気をつけましょう。

    しかし、いくら気をつけていても、夏風邪をひいてしまうこともあります。そんな時は「免疫力が落ちている」という体からの警告なのかもしれません。風邪がひどくなる前にゆっくり休養しましょう。