第91回 「5月9日は呼吸の日

   普段、私たちは呼吸を意識することは少ないでしょう。しかし、呼吸機能が低下し、重症化すると呼吸困難になり、日常生活も困難になってしまいます。近年、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器に関する病気が増加していることから、2007年に呼吸の日が制定されました。肺検査
   特に、増加が顕著にみられるのはCOPDです。
COPDとは、喫煙・受動喫煙や加齢、ウイルス感
染などが原因となり、慢性気管支炎・肺気腫(は
いきしゅ)・びまん性汎細気管支炎など、長期に
わたり気道が閉塞状態になる病気の総称をいい
ます。

● 慢性気管支炎 … 痰を伴なった咳が特徴です。
気管支に慢性の炎症やむくみ(浮腫)が生じ、痰が
過剰になります。この痰を取り除くために咳が出ます。痰の量が多くなると気管支が塞がれ、そこにウイルスや細菌が感染して、さらに炎症が広がります。進行すると気管支に空気が通らなくなり、その先の肺胞が壊れてしまいます。

●肺気腫 … 細気管支の先は、肺胞がぶどうの房のようについています。肺気腫はこの細胞の壁が崩れ、崩れた肺胞が大きく膨らんで弾力性や収縮性が低下する病気です。弾力性や収縮性が低下すると、息をはき出すときに肺が縮まりにくくなり、空気を吐き出しにくくなります。その結果、肺の中には大量の空気が残り、息切れを起こしやすくなります。
禁煙
  COPDの治療はまず「禁煙」が基本です。禁煙を実行した上で、薬や運動などによる治療が必要となります。かぜやインフルエンザに感染したりすることで、急激に症状が悪化する(急性増悪)こともあり、日頃から自分の体調を管理しておくことが大切です。そのためにも、健康診断などで自分の健康
                            状態をしっかりチェックして元気な毎日を過ごしまし
                           ょう。