第87回 「鏡開きの由来

  1月11日は鏡開き。「鏡開き」は、もともと新年
の仕鏡餅事・行事初めの儀式の一つです。「鏡」は円満を
「開く」は末広がりを意味します。昔、武家では正月
に鏡餅を供え、正月11日にこれらを割って食べるとい
う習慣がありました。男性は具足(鎧や兜のこと)に
お供えした「具足餅」を、女性は鏡台に供えた「鏡餅」
をそれぞれ雑煮にして食べたことがこの行事のはじま
りです。武家社会では「切る」という言葉を嫌うため
刃物は使わずに割るのですが、おめでたいときに「割
る」というのも縁起が悪いため「運を開く」にかけて「鏡開き」と呼ぶようになりました。現在でも家庭や事務所で年の始めに鏡餅を供え、一年の健康と発展を願って供えた鏡餅を食べる『鏡開き」が正月の行事として受け継がれています。

  お正月の間供えられていた鏡餅は持て余しがちですが、それを有効に利用する合理的な行事が「鏡開き」です。できれば飾る段階でカビ対策をしておくと楽に調理できます。上下の餅が重なる部分と底に、清潔なはけやカット綿を使って焼酎を塗っておくと殺菌消毒になります。
  調理の際は、できれば習わしのように刃
  物を使わず、ひびのところから折ったり
  木槌で叩いたりして食べやすい大きさに
  します。これをお汁粉やお雑煮に入れて
  食べるのがもっともオーソドックスな食
  べ方です。あべかわや揚げ餅にしてもお
  いしいでしょう。最近ではピザソースを
                           塗ってからチーズをのせ、オーブンで焼
                           く洋風レシピも紹介されています。

  ただし、お餅一切れで116kcalあり、二切れ食べると223Kcalプラス調味料のエネルギーになります。美味しくても「つい2個、3個」と食べ過ぎは禁物。物足りない分は野菜・海草類で補い、腹八分でバランス良い食事を心がけ、今年も健康第一でスタートしましょう。