第45回 血液で助け合い。

献血をしたことがありますか?

   ジワリジワリと暑さの増す、1年のうちでも輸血用血液の不足しがちなこの季節。7月は、『愛の血液助け合い運動』月間です。

   包丁で指を切って、あるいは転んで膝小僧を擦りむいて血が出た・・・。誰にでも経験があることでしょう。人の身体には、すみずみまで網の目のように血管がはりめぐらされています。細い細い血管まで合わせると、長さはなんと約10km、地球を2週半もするほどの長さです。そこを流れる血液の量は、体重のおよそ1/13。体重70kgの場合、約5.4kgが血液の重さとなります。驚きですね。血液は、人の生命を維持するために必要な成分で、一定量が失われれば命を落とし、機能が低下すると病気になります。

 人への輸血は、さかのぼること340年前のフランス、貧血と高熱のある青年に子羊の血液を輸血したことから始まります。今考えるとゾッとするような出来事ですが、当時としては画期的な試みです。この輸血で、青年は一時顕著な回復をみせたのですが、もちろん結局は失敗に終わりました。その後、紆余曲折を経て、本格的な輸血が始まったのは、血液型や抗凝固剤などが発見された20世紀。現在では、輸血によりたくさんの命が救われています。

   キャンペーンパンフしかし、科学が進歩した現在でも、
まだ、完全な血液を人工的に造ることはできませんし、血液を新鮮なまま長期間保存することもできません。このため、輸血が必要な患者さんへ、いつでも十分に血液を提供するには、健康なみなさんの協力が必要なのです。
 命の助け合い。一見難しそうですが、あなたにも私にもできそうですね。街角で移動献血車、献血ルームを見かけたら、一度足を止めてみませんか?