第42回 「春の芽吹きパワー いただきましょう」

  今年の冬は昨年と違い暖冬でしたね。春の訪れを告げる桜が2月に咲いたなんてニュースを見ると、四季の美しい日本で季節感を感じなくなるのはちょっとさびしく、季節にあった人間の身体の生理リズムも乱れていくように感じます。

山菜いっぱい
   本来人間を始めとする動物は、冬の寒い間は体温を逃がさないために、できるだけ身体を動かさず体内に栄養を蓄えて冬を乗り切ります。気温が暖かくなると、冬ごもりから抜け出そうと新陳代謝が活発になり、春の身体へと変わっていきます。この身体の生理リズムをスムーズにさせるのに欠かせないのが旬ふきのとうの食べ物です。この時期になると道端で山菜をとる姿をよく見かけます。芽吹きの季節に一斉に顔を出す山菜は、昔から貴重なビタミン源で「春は苦みを盛れ」と言い伝えられています。山菜の苦みが冬にため込んだ余分な老廃物を出し、血液をきれいにする働きがあるのです。冬眠から目覚めた熊が、一番最初に口にするのがふきのとうと言われているのも、芽吹きパワーを利用して眠っていた体を目覚めさこごみせるためでしょう。山菜は食物繊維が多く、ビタミン・ミネラルも豊富な自然食品です。春先の疲れやだるさを取り去り、暑い夏を乗り切る身体を作ってくれます。ついつい不足しがちな栄養素をサプリメントに頼ってしまいがちですが、旬の食べ物こそ栄養がつまった自然のサプリメントなのではないでしょうか。

   旬が感じられない現代でも、山菜は春の香りを感じることもでき、日ごろ不足しがちな栄養素を補えるので、ぜひこの時期は食卓にのせたいものです。ただし、あくが強いため、食べすぎには注意してくださいね。体全体で春を感じつつ、芽吹きパワーをいただきましょう。