第39回 「春の七草」

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
  お正月はいかがでしたか?自宅でのんびりした人、旅行した人、仕事でした・・・なんて人もいたかもしれませんね。正月=冬という気がしますが、暦では春です。正月気分を切り替えて、今回は『春の七草』について書きます。


 『春の七草』は「17日朝に七草粥を食べる」と知っていても、詳しく聞かれると困るのでは。まず、『七草』とは、セリ・ナズナ・ホトケノザ・ゴギョウ・スズナ・スズシロ・ハコベラを指します。これら七草が入ったお粥を食べて無病息災を願う、古くは平安時代から伝わる習慣です。清少納言の「枕草子」には、七日の若菜、六日、人の持て来……”という一文があります。正月6日から7日にかけての行事で6日の夜はヒイラギなどの刺のある木の枝や、蟹のはさみの様な尖ったものを戸口に挟んで邪霊を払い、七草叩きといって、唱えごとをしながら七草を包丁でたたき、粥を炊き込みます。7日の朝、歳神に供えてから家族で食べると万病を払うとされていました。また、七草粥は日常の食生活に戻るひとつの区切りとなるほか、新年のごちそうで弱った胃をいたわり、野菜が乏しい冬にビタミン、ミネラルの豊富な七草で栄養のバランスを整えるという古人の知恵があります。 年々、野草が生えているところは少なくなり、ホトケノザやゴギョウを見る機会も少なくなりました。しかし、スズナはカブ、スズシロは大根のことですから、これらはお馴染みの食材ですね。この時期はスーパーでも七草セットが売られていますが、無理に七草全部でなくても、身近なダイコン、カブなどでも良いです。自然に満ちた、体に優しい食材を毎日の食事に取り入れて、寒い日々を乗り越えましょう。