第38回 「心も体もほっかほか」
鍋物
  月日の流れは早いものですね。いつの間にかもう年の暮れとなりました。吹く風も身にしみる季節。この時期、食卓には体が温まる料理があがることが多くなりますよね。その中でも今が旬のゆずは日本料理に不可欠で、鍋物に入れたり蒸し物に加えたりと、寒い冬の季節には欠かせません。自宅にいながらにして、割烹のような高級感漂う風味が加えられます。食べるほかにも浴槽にゆずを浮かべてはいるお風呂、いわゆる「ゆず湯」を楽しむのもこの時期ならではじゃないでしょうか

  12月22日は冬至です。この日を境にして、日照時間がだんだん長くなり春にむかいます。冬至は湯につかって病を治す湯治(とうじ)にかけ、この日に湯をわかして、厳しい寒さの中でも健康に暮らせるようにと、沐浴(髪を洗い、からだを洗うこと)したのが、ゆず湯のはじまりと言われています。江戸時代では、冬至を「病を治す」意味の湯治と重ねたり、ゆずを「融通(ゆうずう)がきく」に重ねたりして、縁起をかついだとのことです。日本には古くからこの冬至に、ゆず湯に入り、かぼちゃを食べる風習があり、冬至の日にかぼちゃを食べ無病息災を祈り、ゆず湯に入れば風邪を引かないと言われています。ゆずは古くから民間薬として重要なもののひとつで、そのしぼり汁は、食欲や消化を促進する効果ゆずがあります。また、冬至に限らずゆず湯に入ることで、血行促進疲労回復肩こり・腰痛、風邪の予防美容効果さわやかな香りにはリラックス効果もあると言われています。冬の風物詩として古くから親しまれてきたゆず。魅力あふれる旬のゆずを料理や               入浴に利用し、心も体もあたたかくして寒い冬を乗り越えましょう。