第30回 「こたつと寝たきりの因果な関係
    

こたつでうとうと
   ここ島根県(に限りませんが)での冬の生活に密着しているのが“こたつ”。
“こたつ”なしでは、越せない厳しい山陰の寒さであり、慣れ親しんだ体には“こたつ”はなくてはならない冬の必需品です。しかし、ちょっと目先を変えてみると、“こたつ”はなかなかの曲者の場合もあるようです。


   例えば、“こたつ”があるとだんだん動かなくなること。“こたつ”にあたる(あたっている)と活動範囲が狭くなります。いうまでもなく“こたつ”にあたって手が届く範囲に必要なものがそろってくるのです。一昔前ならテレビを変えるにもテレビの所まで行かなければならなかったのも、リモコンのおかげで動かずに番組を変えることが出来ます。

   この“こたつ”から動かずしてちょっとした用事が出来てしまう状態が、高齢者に自覚のないまま体、特に足の筋力を落とすことにつながっていくのです。そして、雪がとけ春になる頃には、秋まで当たり前に出来ていたことが思うようにいかなくなってしまうということも現実として起こるのです。そして思うようにいかない体に無理をして、体調を崩したり案外なことでケガや骨折をしたり、そこから寝たきりになるということも起こりえます。
運動する夫婦
   日々、普段の生活をしながら当たり前に体を動かすことは筋力を落とさないためにとても重要です。あまりに体を動かさず楽な生活は便利な面はありますが、期せずして得ている体力を維持する効果を妨げてしまうことにもなりかねません。勿論、寒いと体を動かすのが億劫になってしまいますが、そこは気持ちも体もひとふんばり。毎日少しでも体を動かすようにすることこそ、来春に向けての準備になります。