第28回 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の・・・・
    


紅葉
 これは百人一首の中にある猿丸太夫の詠んだ歌です。この和歌を聞いて思い浮かぶのは紅葉した山々の景色、色づいたモミジやイチョウではないでしょうか? この和歌の上の句には、秋の鮮やかな紅葉がいく層にも織り込まれているように感じられます。

 昨年はいつになく熊の出没が多く、山に近づきにくいものがありましたが、今年の山はどうでしょうか?ゆっくりと紅葉狩りを楽しみたいものです。

 さて、紅葉狩りの楽しみは単に木々の色合いを愛でるだけではありません。紅葉を愛でると同時に、木々の間を通る風や空気の香り・温度、落ち葉を踏みしめる感覚など人間(の感覚)に心地よい刺激を与えてくれます。これらを総じて森林浴といい、お互いが影響しあって癒しになったり気分のリフレッシュになったりするのです。

 昔から、転地療法という言葉があるように普段の環境(生活の場)を離れることで、病気の治癒を促します。旅行は言うまでもなく、いつもとは違う空間に自分の身を置いてみること、それが木々や森の中であればさらに効果が大きいのです。ですから、近所の神社やお寺、公園でのんびりするだけでもいいのです。山々が、木々が錦をまとうこの季節は色彩を目や心のご馳走にして日々の疲れやストレスを癒しましょう。

 自然にあふれ、おいしい空気が吸える環境こそが健康に年を重ねられる環境です。自然の恵みを感じる季節、山々に恵まれた島根県に住むことを満喫しにちょっとそこまで出かけてみませんか。

      森林浴