第27回 「気付きそうで気付かない病気
    


説明する医師
  物が見える仕組みは、外から入ってきた光
が角膜や水晶体(レンズ)を通り網膜に到達。
これが電気信号の情報となり視神経を通って
脳に送られ、初めて「見える」(と認識する)
のです。

  この仕組みのどこかが障害されると「見る」ことに支障が起こってしまいます。視力障害というとすぐに気づきそうですが、これが知らない間に視力
を失ってしまう病気もあります。それが「緑内障」「アオソコヒ」とも言われ、こちらのほうが耳なじみという方もあるかもしれません。

  眼球にはその機能が正しく行われるように一定の圧力がかかっています。これが眼圧です。今まではこの眼圧が高くなるために「緑内障」が起こると考えられてきました。しかし、最近では眼圧が正常でも緑内障の症状が出る人もいれば眼圧が高いのに症状が出ない人もあり、一概に眼圧が高くなるために「緑内障」が起こるともいえなくなってきました。

野菜(ニンジン)
  最近は「眼圧の高低に関わらず、視神経が眼球から脳に向けて出ている所(視神経乳頭)に特徴的な障害があらわれる病気」を「緑内障」と言うようになってきています。また、緑内障の中でも早期には自覚しにくいうえに原因が特定できていない「正常眼圧緑内障」が多いことも分かってきました。

  こういう背景もあり気づきそうで気づきにくい「緑内障」には注意がいるのです。日ごろから自覚症状がないからほったらかしではなく「自覚症状がないうち」に受診の機会を作りましょう。10月10日「目の愛護デー」はまさにうってつけの機会になるのではないでしょうか。