第122回 「五十肩と思ったら・・・」

「最近、肩を動かすと痛い」「肩が重くだるい感じがする」などの症状がありませんか?もしかすると、それは五十肩の症状かもしれません。中高年の約9割の人が五十肩予備群だといわれています。五十肩予備群とは、痛みはないけれど腕や肩が動かしにくかったり、違和感があるなど五十肩の症状が現れる可能性が高いことを言います。

   五十肩の原因は、肩関節の老化だといわれています。肩は骨と筋肉と、それらをつなげる腱で構成されています。しかし、加齢に伴って筋肉や腱などの柔軟性が失われると骨の動きにズレが生じて、関節内で炎症を起こしてしまうことがあります。これが「五十肩」です。肩に炎症が起きると強い痛みを生じます。体の奥で起きた痛みは末梢に伝わりやすいので、肘の方まで痛むこともあります。また、炎症が持続すると関節を覆っている薄い膜が硬く縮み、肩を動かしにくくなるのです。

   しかし、ほとんどの場合は経過にあった治療を行えば、より早い回復が期待できます。五十肩は、肩関節が傷つくことで起こるため、無理に動かすと傷が治らず、かえって悪化してしまいます。痛みの強い「急性期」の場合は無理に動かさず安静にし、消炎鎮痛剤出痛みを和らげましょう。傷が治りかけた慢性期や回復期は、肩を動かす運動療法が効果的です。痛みを起こさない程度に少しずつ肩を動かしましょう。また、血行をよくするために温めることも効果的です。

≪肩の運動方法≫

◆肩すくめ体操
   両方の肩をギュッと上げて3秒ほど停止し、パッと下ろす。これを5回繰り返す。

◆肩甲骨を寄せる体操
 手をおなかの前で軽く組み、胸を張って肘を後ろに引きながら、肩甲骨をギュッと寄せる。力を入れて5秒間静止したら、力を抜く。これを5回繰り返す。

◆関節のストレッチ
 机や椅子などに、良い方の手をつけて体を支える。運動療法が必要な方の手を前後左右へと回していく。できそうであれば、徐々にふり幅を大きくしていく。

    これらは、五十肩の予防にも効果的ですので、気になる方は特におすすめです。もし、「五十肩?」と思ったら、間違った対応をしないように気を付けながら、かかりつけの医師に相談しましょう。