第120回 「気になる汗のにおい

   普段エアコンのきいた室内で過ごすことの多い現代人。梅雨の時期や夏は体臭が気になり汗をかきたくない方は多いと思いますが、汗は健康のバロメーターといわれるほど健康を維持するために大切な役割を果たしています。
 汗は皮膚にある汗腺から分泌されますが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、汗の質やにおいも異なります。暑いときや緊張したときなどに出る汗は、全身に分布しているエクリン腺から出ます。この汗は、蒸発するときに体の熱を奪って体温を下げるという役割があります。もう1種類の汗は、わきの下やおへそのまわりなど体の一部にあるアポクリン腺です。この汗は動物のフェロモンのように仲間や異性を惹きつける役割があるためにおいがあります。
 エクリン腺から出る汗そのものは無臭ですが、時間が経つと細菌が増え、においがしてきます。汗のにおい対策は、時間をおかずに汗をこまめに拭きとることがポイントです。
いよいよ夏本番。においや汗のべたつきは嫌なものですが、長時間エアコンのきいた環境で汗をかかない生活をしていると、汗腺の機能が低下してしまいます。他にも汗腺が低下する原因としてストレスや運動不足、肉中心の食生活があげられます。汗が出にくくなると、暑いときに自分で体内の熱を下げることが出来ず、体内に熱がこもり熱中症になる危険性が高まります。まずは生活習慣を見直し、適度に体を動かし、この時期を乗り切りましょう。