第12回 「何事もいい塩梅に」
挿絵(赤ちゃん)
 ♪われは海の子白波の〜という歌もあるように、生物の歴史は海から始まります。
 赤ちゃんはお母さんのおなかの中で羊水という水の中に浮いていますが、この羊水は原始海水の成分とよく似ているそうです。

 海は様々な恵みを与えてくれます。新鮮な魚介類、海藻だけでなく航路としての役目も果たしています。文化や宗教など海を渡ってきたものが多くあります。

 そして、忘れてならないものが“塩”です。

 塩というと調味料の代表格。料理の必需品です。そして、私たち人間の体に欠かせない成分の一つでもあります。塩は料理の味を引き締めてくれるだけでなく、我々の生命のためにも欠かせません

 塩は体の中で次のような働きをしています。
  ・細胞の形が保たれるように調整する
  ・胃酸の主成分になったり小腸で栄養の吸収を助けたりする
  ・体内のp.H(ペーハー)を保つ
  ・神経細胞から筋肉に送られる電気信号を伝える

 体内の塩分は腎臓で一定の濃さに保たれていますが、下痢や激しい発汗により急激に失われることもあります。
 取り過ぎは高血圧といった生活習慣病の引き金になり、不足し過ぎると体調を崩してしまいかねない“塩”。

 「いい塩梅」とはよく言ったものです。おいしい食事も健康な体もこの“塩”梅に鍵があるようですね。

     挿絵(和食)