第119回 「たかが脂肪肝、されど脂肪肝

   脂肪肝というと、「アルコールをたくさん飲む人の病気」と思われてきました。ところが、アルコールをまったく飲まない人や、少しだけ飲むという人にも脂肪肝が増えています。原因は過食、運動不足による過栄養状態で、アルコール以外の原因で肝炎にまで進んでしまったものを、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:ナッシュ)と言います。

   以前は脂肪肝だけなら良性の病気と考えられてきましたが、脂肪肝を放置していると肝炎になり、やがて肝硬変や肝がんへと進行する場合があることが明らかになってきました。

   つまり、脂肪肝は、肝臓の末期的状態といえる肝硬変や肝がんへと進む、最初の段階ということができます。


◎脂肪肝の原因は、カロリーオーバーの食事です。
   通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化し、全身に送り出されます。
   しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に大量の脂肪が肝臓へと供給されることになってしまいます。すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。これが、「脂肪肝」です。


◎脂肪肝といわれたら生活習慣を見直しましょう。
   脂肪肝は肝臓病だけでなく、メタボリックシンドロームや糖尿病とも関連がありますので、たかが脂肪肝と思わず、生活習慣を見直しましょう。
   肝臓の脂肪は減りやすく、食生活の改善や適度な運動によって効果が出やすいと言われています。

今からご自身の生活に合った無理のない取り組みを始めていきましょう!